アトピーの治療に大切なのは何より掻かないこと
アトピーの初期段階から発生する症状にかゆみがあります。
一時的に引き起こされる虫刺されのかゆみとも、乾燥した肌のむずむずしたかゆみとも違う、爪で肌に傷をつくってしまうまで掻き毟っても消えない強いかゆみが、アトピーを重症化させます。
アトピーの治療のためには、かゆくても掻かないということが最も重要です。
汗をかいたり乾燥したり、アレルギー症状を起こしてしまったりすると厄介なかゆみは余計に強くなってしまうので、かゆみの出やすい顔や首元や関節部分などは特に、日ごろから刺激を与えないように気を付けましょう。
汗はこまめに拭き乾いてきたなと感じたら保湿クリームでケアをし、埃や動物などアレルギーを引き起こすものには極力近づかないようにします。
ただ普段そうしてかゆみを我慢していても、寝ている時にはセーブがきかず、汁が出るまで容赦なく掻いてしまうというアトピーの患者さんは少なくありません。
起きている間のケアを台無しにしないためには無意識に掻く行動に及んでも大丈夫なように、あらかじめ爪を短く切っておいたり手触りの柔らかい手袋を装着したり、掻きやすい部分に包帯を巻くなどして対処するのが有効です。
アトピーの治療のためにあらゆる工夫をして、掻いて症状を深刻化させないように注意しましょう。